ニューヨークライフバランス研究所(NYLB)代表・松村亜里のオンラインサロン Ari’s Academiaは、国内外から250名以上が参加するコミュニティ。ここでは、参加メンバー最新の幸せになる研究を学び、世界中のn仲間とつながりながら、まずは自分自身がとびきり幸せになることを目指しています。
Ari’s Academiaでは、毎月1回、松村亜里の講義を実施。松村から今が旬の実践に結びつけやすい・幸せになる研究のお話、近況の共有、松村と初参加の方達との交流の機会など毎回濃い時間が繰り広げられています。
今年は、順番に様々な役に立つ心理学を学んでいます。
本記事では、12月6日(水)21:00より開催されたAri’s Academiaの様子をお届けします!
なぜ世界中で同じ現象が起こるのか? ユング分析心理学 後編
前回は、ユングの分析心理学とは?
そしての中で、幸せに生きるヒントを得る、松村が使ってきて役に立った理論を5つ紹介しました。
前回もお話しした通り、特にユングは難しくて複雑で語れる人が少ないのです。
その中で前回の理論編が大大大好評、次が楽しみという声が沢山の中、今回は実践編をお届けしましたよ。
まず、分析心理学で心理療法と関わっていくときには、何を目的にしていてどんな技法を使っているのかをお話ししました。
日時:2023年12月6日(水)21時〜22時30分
会場:Zoom
主催:ニューヨークライフバランス研究所
参加者:52名(リアルタイム参加者をカウント。後日アーカイブ視聴も可能)
テーマ:なぜ世界中で同じ現象が起こるのか? ユング分析心理学
年末も近づく12月初めですが、世界中から多くの方が参加くださいました!
日本各地を始め、いつもグローバルなアカデミアですが、今回は特に、イギリス・イタリア・フランス・中国・オーストラリア・アメリカ・ベトナム・コートジボワール・インドネシアから参加者が集まりました^0^/
冒頭には、こんなコメントをいただきました!
- ありさんのお元気な姿が見たくて参加しました! お元気そうで嬉しいです。
- 昨日入会して今日初です! 楽しみです。
- こんばんは! アーカイブ視聴の予定でしたが、亜里さんのお話が聴きたくなりました!
今日のアカデミア講義は、松村の術後というタイミングもあり、松村に一目会いたくて参加された方も多かったようです。
ありがとうございます!
ユングの分析心理学・前編はコチラから
https://lifebalanceny.org/4747
とにかく難しいと言われるユング心理学ですが、
そんな松村の人生に役立った概念を前編・後編の2回にわたり、分かりやすくご紹介しました。
今回は実践編ということで、
- 分析心理学の心理療法の目的
- 分析心理学の心理療法の技法
を紹介していきました。
いわゆる「問題」というのは、「『意識』と『無意識』とのバランスが取れておらず、統合されていないときに起こる」と言われています。
すべての心理学には「目標」がありますが、ユングの分析心理学では最終目標として、個性化という彼が作った言葉を目標にしています。
分析心理学の心理療法の目的
個性化
ユングは「本来そうなるであろう究極の自分」になろうとするプロセスを個性化と呼びました。
体の成長や、できることが増えることではなく自分らしくなっていく事が、彼にとっての生涯を通して成される心の成長です。
フロイトは、無意識には悪いもの
「思い出したくないもの。トラウマなどの人を攻撃するもの」
が押し込まれていると言っていますが、
ユングは無意識には、影だけでなく
成長衝動(自分らしくなりたい)もあると考えており
無意識はいいものと捉えています。
つまり、個性化の意味するものは意識と無意識を統合していくということなのです。
ユングは、それを自我と自己に分けました。
- 自我=私たちのわかっている中心にあるもの
- 自己=意識と無意識を二つとも含む全体の中心にあるもの
個性化は、自分自身になること、自己実現することであるということがわかるのではないでしょうか。
ここですごく大事なのは、無意識にあるものを統合していくプロセスです。
「無意識にあるものは、なんだと思いますか?」
という松村の問いに、参加者は前回学んだことを思い出しながらで考えました。
そうです、自分で意識していないのは全て無意識に入っているんですよね。
無意識にあるもの
無意識には3つもののが入っていると言われています。
- 自分の意識に上がってくると辛いから抑圧しているもの
- 自分の本当の欲求
- 集合的無意識にある原型とかアーキタイプ
ここではこのコンプレックスや影について、松村がより詳しく説明し、皆がハッとするような気づきが沢山ありました。
この個性化の今生きている自分とまだ生きていない自分を統合していくプロセスが一番現れるのが、中年の危機と呼ばれる時期です。
また、一生を太陽の運行になぞらえて、少年期、成人前期、中年期、老人期があるユングのライフサイクル理論についても、説明しました。
分析心理学の心理療法の技法
ここで、分析心理学の心理療法の技法を3つ紹介します。
①弁証法・対話
分析心理学の心理療法の技法の中で、ユングが一番大事にしたのは対話です。
複雑な心を理解するために一番大切なことは、セラピストを通して「自分自身の内面と対話をすること」と言っています。
当時は、
- セラピストとは = 知っている人、治療する人
- クライアントとは = 教えてもらう人、治癒される人
という存在であった中、
お互いが、お互いの反応を伺いながら、そこから何か新しい発見をしていくことや、
相互作業を重んじクライアントとセラピストは、一緒に成長していく対等な関係、
とユングは考えたのです。
対話からお互い気づき、学ぶことは、
このアカデミア講義やグローバルサークルなどで皆さん体感されていますよね!
②夢分析
ユングは夢分析を重視しています。
なぜかというと、無意識は夢に一番現れると考えられているからです。
夢は無意識からのメッセージだと考えられています。
- 個人の抑圧されている内容の発露
- 個人の意識を補償するもの(補償性)
- 集合的無意識の元型イメージの表出
松村からそれぞれがどのような意味があるのか、フロイトとの違い等解説がありました。
ユングがすごく大事にしているのは
クライアントがどう感じたか。
同じ夢を見ていても、個々の気持ちを大事にし、
考えていく正解がないがないものです。
松村から自身の夢ノートの話や、母からの問いなどの夢のエピソードも沢山紹介がありました。
ここでも松村から参加者へ、夢についての問いがあり皆で夢を思い出しながらそれぞれ深く考えてみました。
③タイプ分析(MBTI診断)
MBTI診断はユングのタイプ論をベースに
キャサリンブリッグスとイザベルマイヤーズ親子により作成されたテストです。
なりたい自分には誰でもなれるので
私はこう言う人だ、というラベリングにならないよう気をつけ、
結果の逆が影と考え、それをどう統合していこうかと
自己理解を深めていくことに利用するのがいいかもしれませんね。
最後に
集合的無意識を味方につけよう!
松村は「集合的無意識が現実を作る!」と思っています。
自分が自分らしくなればなるほど
集合的無意識にアクセスしやすくなる、と感じているのです。
松村がユングから得た学びと、
自身の経験と共に感じた想い、
そしてアカデミアメンバーへの熱いメッセージを伝えました。
そしてここでの松村からの最後の深い問いがありました。
参加者は、来年を更に素晴らしいものとするヒントをここでも沢山得たようでした。
サロンメンバーの皆さんは、毎月第3週に開催されるGC(グローバルサークル)で更に深めて、シェアできたのではないでしょうか。
今日の一番の学びと次回までにやってみたいこと
皆さんからの感想です。
- 夢ノートを今日から枕元に置いておきます。
- パワーをいっぱい頂きました。やっと自分のやりたいことを話せるようになって、今日は予祝してもらって本当に叶いそうな気がしてきました。
- 今日も亜里さんの変化に勇気をもらいました。目的を持って意図して行動し続けます!
- アカデミアに入って初のリアル参加でした。時間は作ればなんとかなる!また参加したいです。
まとめ
今回は分析心理学と心理療法と関わっていくときには、
何を目的にしていてどんな技法を使っているのかをお話ししました。
いかがでしたでしょうか?
本当に難しいユングの分析心理学ですが、
皆さんの理解が深まり、集合的無意識を味方につけ、
自分らしくいられることができたら嬉しいですね。
今回も講義の最後には、初参加の方々3名と松村のお話の時間も設けましたよ〜。
次回は、「クリエイターになって2024年を描こう」をお届けします。お楽しみに〜♪
Ari’s Academiaとは
Ari’s Academiaでは、代表の松村亜里が講師を務める月例講義や毎月のゆるいワーク課題などを通して、人間関係の悩みの改善、昇進・理想の就職なども起きています!
講義の他にも会員の自主的な部活動やイベントも盛んですので、一緒に学びたい仲間に出会うことができます。
月のどこのタイミングで入会されても、そこから1ヶ月単位での課金となりますので、入会は月初でなくても大丈夫です。
- Ari’s Academia $45/月
- NYLBの3回以上の継続講座修了生で初めて参加される方は、受講中、または終了後1ヶ月割引で参加できる場合があります。担当講師に確認ください。